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チルでリラックスしたXinUアコースティックセット

では、ここからざっとライブの内容を振り返っていこう。

波の音が聴こえるなか、まずXinUがひとりでステージに登場してアコースティックギターを弾き始める。そうしてスタートしたXinUのアコースティックセット、オープナーは“Kiss Kiss Kiss”で、2曲目は“触れる唇”だ。どちらも音源はダンサブルなアレンジが施されていたが、ここではテンポを少し落としてフォーキーに。

静かに始まったライブだったが、しかし夏に相応しい“触れる唇”のメロディの明るさも手伝って、観客たちの気持ちはすぐにほどけていった。次に鍵盤奏者の武藤勇樹が登場。ここでも波の音が聴こえ、武藤のピアノが70sソウル感覚のメロウムードを醸しだすなかでXinUが“Hora Hora”を歌い始めた。「待って~、行かないで~」の歌唱に気持ちがこもり、終盤ではフェイクもふんだんに。

その曲が終わると「やっと今日の約束が来たね。ありがとう」と言い、続いて武藤がピアノを、XinUがアコギを弾いて、7月にリリースした新曲(メジャー第1弾曲)“Monday to Friday”を歌った。

「今年も〈Collective〉へ、ようこそ。私がナマで共演したいアーティスト2組を招いて、ちょっとしたプチフェスを……もうプチフェスどころじゃないですね、みんなの熱気も外のマルシェも、もうプチって言えなくなってきたんですが。ここで2回目の開催となる〈Collective〉です」。そう話し、こうも続けるXinU。「今日、本当に暑かったよね。暑かったけど、この涼しい空間で、チルでリラックスしたセットをまずやって、後半はみんなにも暴れ回ってもらえるようなセットをバージョン違いで組んでいるので、最後まで楽しんでいってください!」。

それからピアノの前に動き、XinU自身が弾いて歌い出す。3年以上前にリリースした代表曲のひとつ“鼓動”だ。原曲よりもグッとテンポを落として、丁寧に、気持ちを込めて。間奏のピアノソロにも感情が乗っている。後半はさらに1フレーズ1フレーズに思いが入る。彼女がピアノ弾き語りをライブで披露したのは今年3月14日にBillboard Live YOKOHAMAで行なわれた〈XinU “From One to Collective” at Billboard Live〉の1stステージが初めてだったが、アマチュア時代からピアノを弾いて歌っていたこともあり、やはりとてもいい。終盤の「お~お~お~」のところでオーディエンスの声が徐々に重なっていく様もなかなかに感動的だった。

次に庄司陽太がステージに登場し、ルーパーを使用しながらギターを。“合図 EYES 合図”。XinUはハンドマイクでステージ上を動きまわって歌った。スキルに裏打ちされた間奏の庄司のギターソロは、まるでギターでお喋りしているようだった。

「ギター、庄司陽太!   そしてアコースティックセット、もうひとり仲間を呼びたいと思います。ドラムス、大津惇!  惇さん、アコースティック参戦は初めてですよね。私のシェイカーを惇さんに振ってもらうという。贅沢使いですね(笑)」「〈XinU Music Collective〉って、デビューのときから、ひとりなのに言い始めました。そこからバンドメンバーがどんどん増えていって、リスナーのみなさんもこんなに増えて。みんなが直接会える日が今日のこの〈Collective〉になります。このあと私が大好きな2組のライブもあるし、XinUのバンドセットも控えているので、みんなほどほどに休みながら楽しみきりましょう!」。

そう話してアコースティックセットの最後に歌われたのは“とけてゆく”だった。出だし、XinUのアカペラから入ったあたりが新鮮。そこから庄司のギターカッティング、そして大津のシェイカーも曲の持つ明るさとリズムを際立たせ、途中、観客による「パンパン!」という手拍子も。「このあとも楽しみましょう」というXinUの言葉で、アコースティックセットが終了した。