Page 2 / 2 1ページ目から読む

マザー・ラヴ・ボーンを中心に広がったシアトル発の多彩な作品たち

MALFUNKSHUN 『Olympus Awaits』 Southern Lord(2024)

14歳だったアンドリュー・ウッドが兄のケヴィン、リーガン・ヘイガーと80年に結成したシアトル・ロック胎動期のトリオ。当時はコンピ参加のみだったが、この80〜88年の録音集ではグランジの源流となった音楽性が確認できる。

 

10 MINUTE WARNING 『This Could Be Heaven: The Lost 1984 Recordings』 C/Z(2021)

グレッグ・ギルモアが地元シアトルでガンズ・アンド・ローゼズ加入前のダフ・マッケイガンらと組み、ゴッサードにも影響を与えたというバンド。ここにまとめられている音源を録った84年に解散するも97年に再結成している。

 

GREEN RIVER 『Rehab Doll』 Sub Pop/BIG NOTHING(1988)

84年に結成され、最初のグランジ・レコードとされるEP『Come On Down』(85年)を発表した5人組。この唯一のフル・アルバムを残して解散し、ヴォーカルのマーク・アームはマッドハニーを、演奏陣の3名はMLBを結成する。

 

TEMPLE OF THE DOG 『Temple Of The Dog』 A&M(1991)

アンドリューを悼むサウンドガーデンのクリス・コーネルとマット・キャメロンがMLBのゴッサード&アメンと組んだ唯一のアルバム。マイク・マクレディとエディ・ヴェダーも参加し、パール・ジャムのブレイク後に大ヒットした。

 

ALICE IN CHAINS 『Dirt』 Columbia(1992)

MLBと同時代を生きた大物バンドのこちらのヒット作には、アンドリューに捧げた“Would?”を収録(パール・ジャム『Ten』を制作したリック・パラシャーのプロデュース)。彼らもまたドラッグで運命を変えられてしまったのは皮肉か。

 

VARIOUS ARTISTS 『Singles』 Epic(1992)

キャメロン・クロウ監督がシアトルを舞台にした青春映画のサントラ。パール・ジャムやサウンドガーデンらの新曲に加え、MLBの楽曲も並んでいる。25周年記念盤にはパール・ジャムの面々が扮する劇中バンドの曲も収録された。

 

PEARL JAM 『Twenty』 Monkeywrench/Columbia(2010)

ベスト的な選曲にレア音源も交えて構成された、20年間の活動を追うドキュメンタリー映画のサントラ。99年のライヴから収録されたMLB曲のカヴァー“Crown Of Thorns”は、以降もバンドのレパートリーであり続けている。

 

BRAD 『In The Moment That You’re Born』 Loosegroove(2023)

ゴッサードと元マルファンクシャンのリーガン・ヘイガーらが92年に結成したバンド。ヴォーカルのショーン・スミスにとって遺作となったこの最新作では、アンドリュー作のMLB曲“Stars N You”のカヴァーが披露されている。

 

VARIOUS ARTISTS 『You’re No Big Deal - Grunge, The U.S. Underground And Beyond 1984-1994』 Cherry Red(2025)

元グリーン・リヴァー/マッドハニーのマーク・アームが監修した超タイムリーな全81曲入りの4CDコンピ。このページで紹介した面々もメルヴィンズやダイナソーJrら顔役と並んでいて、オルタナ/グランジ入門としても便利!