ボーカルとして舞台に立つAyase
そして、Ayaseが歌唱参加している点も見逃せない。Ayaseはこれまでソロ名義の楽曲では歌声を披露していたが、YOASOBIでの歌唱は“劇上”が初となる。ツインボーカルで始まる歌い出しに衝撃を受けたリスナーも多いのではないだろうか。もちろんメインボーカルはikuraだが、低域を担うAyaseの歌声が重なることで今まで以上に立体的な音像となり、楽曲の世界に広がりを与えている。さらに、これまでコンポーザーに徹していたAyaseがボーカルとして表舞台に立ったことで、YOASOBIが新たなステージに上がったことを体現しているようでもある。
また、YOASOBIがこれまでに発表してきたMVはすべてアニメーションを用いたものだったが、“劇上”はAyaseとikuraが出演した初の実写映像となっている。YOASOBIはもともと〈小説を音楽にするユニット〉というコンセプトを掲げているため、MVではアーティストの姿やパフォーマンスを見せず、アニメーションで原作や楽曲の世界観を描いてきた。今後の作品でまたアニメーションに戻るのか、本人たちが再び出演するのかは不明だが、〈この世界は舞台であって、人間はみな役者である〉というテーマから考えれば今作での本人出演は自然な選択だったように思える。
自らの音楽世界を客観的に眺め、新たな舞台の上に立ったYOASOBI。”劇上”は、これまでは物語の外側にいた彼らが、初めて自分たちの物語を演じ始めた真のデビュー曲なのかもしれない。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2025年10月2日(木)
TRACKLIST
1. 劇上(フジテレビ新・水10ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」主題歌)
作詞・作曲・編曲:Ayase/歌唱:Ayase、ikura
原作短編小説:「劇場ものがたり」(三谷幸喜 著)
TV INFORMATION
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう

放送日時:毎週水曜22:00~22:54
脚本:三谷幸喜
主題歌:YOASOBI “劇上”(Echoes/Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)
音楽:得田真裕
プロデュース:金城綾香、野田悠介
制作プロデュース:古郡真也
演出:西浦正記
制作著作:フジテレビ
■キャスト
菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波
戸塚純貴、アンミカ、秋元才加、野添義弘、長野里美、富田望生
西村瑞樹(バイきんぐ)、大水洋介(ラバーガール)、小澤雄太、福井夏
ひょうろく、松田慎也、佳久創、佐藤大空
野間口徹、シルビア・グラブ、菊地凛子、小池栄子
市原隼人、井上順、坂東彌十郎、小林薫 他
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