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ナイアやオリヴィアら新しい個性が多数ひしめくR&Bの秋は……

AMBER MARK 『Pretty Idea』 PMR/Interscope(2025)

前作『Three Dimensions Deep』で高い評価を得たテネシー出身のシンガーによる待望のニュー・アルバム。馴染みのジュリアン・ブネッタやジョン・ライアンらクロスオーヴァーに活躍するクリエイターをメインに迎えるのが普通な時代だけに、抽象的な実験性とポップネスを織り交ぜた上品なスタイルで情緒に富んだR&Bを聴かせる。

 

JOY CROOKES 『Juniper』 Speakerbox/Insanity(2025)

初作『Skin』(2021年)がマーキュリー・プライズにノミネートもされたロンドン出身シンガーの2作目。その間にはブレスド・マドンナらダンス系との絡みも多かったが、ブルー・メイ(ジョルジャ・スミス他)制作のここでは逞しい歌声をまっすぐに解放したレトロ・ソウル路線の楽曲が光る。ケイノとヴィンス・ステイプルズの客演も。

 

RAVYN LENAE 『Bird’s Eye』 Atlantic(2024)

今年に入って“Love Me Not”がTikTokで話題となったシカゴ出身の有望株。同曲を含むこの2作目は、影響源のナチュラルな幅広さゆえに必然的にオルタナな感じにならざるを得ない世代ならではのメインストリーム感に溢れている。〈コーチェラ〉出演やサブリナ・カーペンターのツアー・サポートも経験してさらに大きくなるはず。

 

ROCHELLE JORDAN 『Through The Wall』 Empire(2025)

トロント在住でケレラやジミー・エドガーらとも組んできたシンガーによる4年ぶりの新作。今回もKLSHとの共作を軸に、ケイトラナダやデイム・ファンク、ハムディ、全曲のミックスも担当したマシーンドラムら才人が絡み、ディープ・ハウスやUKガラージなど疾走感のあるクールなダンス・ミュージックを軸にまとめられている。

 

HALIMA 『SWEET TOOTH』 Drink Sum Wtr(2025)

ヤヤ・ベイやセイ・シー・シーらの新作で注目されるブルックリンの新興レーベルが新たに送り出した彼女は、ラゴスとロンドンをルーツに持つブルックリン在住の新進アーティスト。マイキー・フリーダム・ハートを制作に迎え、アフロ・ポップ由来のフロアバンガーなど各所の影響を折衷した三都物語が豊かな聴き心地だ。

 

NAO 『Jupiter』 Little Tokyo/RCA(2025)

ここ数年の新しいUKスタイルの先駆けでもあったとも思える彼女の4作目。〈ウォンキー・ファンク〉を自称したデビューから年月は経って、かつてはオルタナ〜アヴァン・ソウルと括られたサウンドに取り組むことが普通にコンテンポラリーになったいま、より自由にアフロビーツやカントリーなど振り幅の広い音で朗らかな個性を見せる。