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シングル以外にも聴きどころ満点! マルーン5のアルバム・コレクションと関連作を紹介!

MAROON 5 『Songs About Jane』 Octone/J(2002)

ヒット・シングル群に牽引される格好で数年にわたるロングヒットとなった初のアルバム。前身からのオルタナ・ロック作法も少し残しつつ、華のあるブルーアイド・ソウル的な歌唱とヒップホップ的なビート感を滑らかに融合するポップな持ち味はすでに確立されている。

 

MAROON 5 『It Won’t Be Soon Before Long』 Octone/A&M(2007)

ドラマーがマット・フリンに交代し、よりテンポ感を上げたハイブリッド・ポップ路線で初の全米1位を獲得した2作目。敏腕マイク・エリゾンドらを共同プロデューサーに迎え、ホール&オーツやポリス、プリンス、ドゥービーズなど80s風味に焦点を絞ったダンサブルな意匠が光る。

 

MAROON 5 『Call And Response: The Remix Album』 Octone/A&M(2008)

R&B/ヒップホップ主体のリミックス盤というのもこのバンド&この時代ならでは。スウィズやクエストラヴ、マーク・ロンソン、ジャスト・ブレイズ、ティンバランド、DJクイック、デヴィッド・バナー、アリ・シャヒード、DJプレミアら大物たちが再構築の手腕を競う。

 

MAROON 5 『Hands All Over』 Octone/A&M(2010)

シャナイア・トウェインらを手掛ける大御所マット・ラングが全曲をプロデュースした3作目。アダムがパーソナルな思いを綴った楽曲群はソフト・ロック的な情緒も纏ったまろやかな雰囲気で、正式加入前のサム・ファーラーもメンバーと共作している。レディ・アンテベラムが客演。

 

MAROON 5 『Overexposed』 Octone/A&M(2012)

ジェシー離脱を受けてPJモートンが正式加入。マックス・マーティンが総監督を務め、シェルバック、ライアン・テダー、ベニー・ブランコらの楽曲でカラフルなプロダクション主導の作りに転換した4作目。バンドらしさと引き換えに、貪欲に流行を取り込む柔軟なスタイルを確立した。

 

MAROON 5 『V』 Interscope/ユニバーサル(2014)

アダムが設立した222へ移籍、復帰したジェシーを含む6人で臨んだ5作目で、久々に全米No.1を獲得。前作のメンツにスターゲイトらも加えた制作陣とアリーナ・ポップ路線を突き詰め、コールドプレイやワンリパブリックに通じるスケール感を見せる。グウェン・ステファニーの客演も。

 

MAROON 5 『Red Pill Blues』 222/Interscope/ユニバーサル(2017)

マルチ奏者のサム・ファーラーを迎えた7人体制でのアルバム。ジョン・ライアンやジュリアン・ブネッタ、ディプロなど制作陣はいよいよ多彩ながら、R&Bオリエンテッドな全体の聴き心地はよりマイルドでコンパクトな印象に。エイサップ・ロッキーやジュリア・マイケルズも参加。

 

MAROON 5 『Jordi』 222/Interscope/ユニバーサル(2021)

亡き元マネージャーの愛称を表題に掲げ、前年に脱退したミッキーの参加曲も含む7作目。コロナ禍やBLM運動を意識した“Nobody’s Love”もありつつ、スティーヴィー・ニックスやH.E.R.、故ジュース・ワールドといった客演の顔ぶれからも窺える全方位型の楽曲集だ。

 

MAROON 5 『Love Is Like』 222/Interscope/ユニバーサル(2025)

フェデリコ・ヴィンドヴァーが全曲を共同制作した現時点での最新作は、バンド的な曲作りへの回帰を意図してメンバー共作曲が多いのもポイント。カニエのようなソウル・サンプル使いが際立つ聴き心地は、バンドが台頭した00年代半ばのR&B/ヒップホップをモロに想起させる。

 


 マルーン5が初期からロック畑以外のリスナーを取り込むことができていたのは、カニエ・ウェスト“Heard ’Em Say”やアリシア・キーズのライヴ盤をはじめとするアダム・レヴィーンのメインストリームな客演仕事がしっかり彼のポテンシャルを伝えるものとして機能していたからで、そのなかからはジム・クラス・ヒーローズ“Stereo Hearts”のような大ヒットも誕生している。主にラッパーが多いこうした縁がバンド自体の作品をモダンなものにしてきたのは言うまでもないだろう。

 また、ジェイムズ・ヴァレンタインら他メンバーたちの外部プロデュースや演奏活動も散見されているが、その意味でもっとも忙しいのはすでに一定の実績を引っ提げて途中加入したPJモートンだろう。こうした各人の活躍にもまだまだ期待できそうだ。

マルーン5やメンバーたちが参加した作品を一部紹介。
左から、カニエ・ウェストの2005年作『Late Registration』(Roc-A-Fella/Def Jam)、ジム・クラス・ヒーローズの2011年作『The Papercut Chronicles II』(Fueled By Ramen)、2014年のサントラ『Begin Again』(222/Interscope)、G・イージーの2017年作『The Beautiful & Damned』(RCA)、ジョー・ペシの2019年作『Pesci... Still Singing』(BMG)、マイク・ポスナーの2019年作『A Real Good Kid』(Island)、ジャック・ハーロウの2020年作『Thats What They All Say』(Atlantic)、リル・ウェインの2020年作『Funeral』(Young Money/Republic)、モーリーの2021年作『Til I Start Speaking』(Cascine)、PJモートンの2022年作『Watch The Sun』、同2024年作『Cape Town to Cairo』(共にMorton)