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『合歓る - walls or bridges』と共振する多面的なインディー盤

ゆうらん船 『MY CHEMICAL ROMANCE』 KAKUBARHYTHM(2025)

内村イタルを中心とする5人組の3作目はフォークを基調に、実験精神と遊び心に溢れたポスト・プロダクションによるサイケなサウンドが特徴。SF的な世界観をロマンチックに描く、時間旅行のような感覚も〈合歓る〉との共通点だ。 *金子

 

PERFUME GENIUS 『Glory』 Matador/BEAT(2025)

ブレイク・ミルズがミックスしたオーガニックかつ先鋭的な音像の作品たちは〈合歓る〉の隣に並べたい。今年の〈フジロック〉に出演したマイク・ハドレアスのソロ・ユニットによる本作はUSインディーの手練が多数参加し、バンド感が増している。 *金子

 

BROTHER SUN SISTER MOON 『Holden』 Bigfish Sounds(2021)

メンバーの惠愛由はローラズ井上花月とPodcast番組をやっている関係性。大阪で結成された3人組によるこの初アルバムは、SF的でサイケデリックな音像ではあるものの、その背景に慈愛や祈りが感じ取れる点も両者に共通している。 *峯

 

Homecomings 『see you, frail angel. sea adore you.』 IRORI/ポニーキャニオン(2024)

礒本雄太が参加した“Tenderly, two line”を含む本作でのエモトロニカへの接近は、“ランニング・イン・ザ・ダーク| running in the dark”などとリンクを感じさせる。映画的な物語を描く作品性も含め、ローラズにとって指標となる存在だ。 *金子

 

CLAIR ROUSAY 『sentiment』 Thrill Jockey(2024)

カナダ出身のシンガー・ソングライターが、電子音と生音を重ね、現代的な感傷を紡いだ。ララ・ララ、ハンド・ハビッツといったインディー・ロック~フォーク勢も参加した、この〈エモ・アンビエント〉はローラズにもきっと影響を与えたはず。 *田中

 

cambelle 『Magic Moments』 OLD JOY(2025)

曲名に英題と邦題を併記するところに、ローラズと同じ視座を受け取れる東京拠点の3人組による初アルバム。ネオアコ、ソフト・ロックを軸にレトロな質感を醸すサウンドによって、街を行き交う若者たちの群像を豊かに描き出している。 *峯

 

BIG THIEF 『Double Infinity』 4AD/BEAT(2025)

枠に囚われないサウンド・デザインでフォークを更新してきたNY発バンドが新体制で完成させた5作目。躍動的かつ祝祭感に溢れたアンサンブルが堪らなくフレッシュ。ダンスやグルーヴに着目したアングルにおいても〈合歓る〉と重なる。 *田中

 

oono yuuki band 『まわり道、風の三角』 Lemon House Inc.(2025)

ソロ活動も行いつつ、バンド編成では約2年ぶりの4作目。ポスト・ロックやエモを感じる変拍子を織り込んだインストが主体で、管楽器を取り入れた演奏から、独自の土着な風景が広がる。“凍れる”での浮とのデュエットは特に圧巻。 *峯

 

THE XX 『I See You』 Young Turks/BEAT(2017)

ネオアコ的な感覚でポスト・ダブステップ時代の顔になったグループに対して、鈴木はリスペクトを表明。確かに〈合歓る〉収録の“ライター |lighter ”は、ローラズ流の“On Hold”とも言えそうなメランコリック・バンガーだ。 *田中