イビツで不揃いな個性の5人でも想いは繋がってる
嵐の楽曲には、彼らにしかない独自のムードを感じることがあるのだが、“Five”からも5人の芯のある人柄や揺るぎない自信を感じた。そこには、経験を積み重ねてきた大人だからこその説得力があるようにも思う。
サビの〈星のない夜空なんてつまらないと 君は言った〉という一節は、〈星〉を嵐の5人、〈君〉を私たち=ファンと置き換えることもできそうだ。そのまま〈けど僕らが歩いた軌跡がいま 星座を紡いでゆく〉〈たとえイビツで不揃いな線でも想いは繋がってる〉と、彼らは改めてファンの気持ちに寄り添う。〈イビツで不揃いな線〉とは5人の個性を表しているようで、そんな5人が嵐という星座を形作っているのだ。そして〈想いは繋がってる〉と、5人が強く結びついていることを教えてくれる。
誰かのファンであり続けるということは、そう簡単なことではない。夜空に輝く無数の星から一番星を見つけるように、私たちは彼らと出会い、魅了され、たくさんの幸せな時間を過ごしてきたなかで、〈ずっとこのままで〉〈いつまでも一緒に〉という永遠を願う感情が芽生えてきた。それほどまでに彼らの存在は、かけがえのないものなのだ。
そうしたファンの思いを理解して、〈そう思えたこの瞬間が永遠という名の嘘 本当にした〉と視線をあげるように導いてくれる。
これまで様々なタイプの楽曲を歌ってきた嵐だが、聴く者を肯定し、視野を広げてくれる楽曲も少なくない。隣に座って〈悲しまないで顔をあげて〉と語りかけるように、心の繋がりを教えてくれる。
MVも“Turning Up”に通じる壮大なロケーションが見る者の心をくすぐり、開放的な気分にさせる。このスケールの大きさも嵐ならでは。映像には、これまで目にしてきた変わらぬ嵐5人の〈わちゃわちゃ感〉も捉えられている。ラストも広大な自然のなか、一本道をひた走るバスの映像からは、5人の揺るぎない絆や、嵐のメンバーらしくこれからも自分たちのペースで進んでいくよ、という前向きな思いが伝わってきた。
嵐の音楽はどんなときも寄り添ってくれる
嵐の楽曲は、ただ聴くだけでなく、覚えて歌えるという親しみやすさがある。カラオケでは、デンモクの履歴に嵐の曲が連なっていたこともしばしば。そんな親しみやすく覚えやすい楽曲は、ふとしたときにリスナーの頭に浮かび、楽しい気分のときにはより楽しく響き、悲しいときには心に、勇気を与えてくれる。嵐がこれまで歌ってきた楽曲は、そんな様々な心境に寄り添うものばかりだ
“Five”も、彼らが私たちの手を引いて前を向かせてくれるような存在感のある楽曲で、この先も末永くリスナーの心に刻まれ、響いていくのではないだろうか。
ライブ面でも目新しいダイナミックな演出やセットでファンを魅了してきた嵐。グループや個々の活動を通して、いつも私たちの視野を広げてくれる存在でもあった。そんな彼らが、いよいよ3月13日からライブツアー〈ARASHI LIVE TOUR 2026 「We are ARASHI」〉をスタートさせる。“Five”は披露されるのか。そしてセットリスト、衣装、ステージ演出などを通して、全国のファンにどんな景色を見せてくれるのだろうか。いつもワクワクさせてくれる嵐からまだまだ目が離せない。