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ライブハウスでは今も未来を発見できる

一方こうしてラインナップを振り返ってみると、過去にさかのぼるほど、現在では広く知られるようになったアーティストの名前がいくつも見えてくる。つまり〈NEWWW〉は、その時点で話題になっているアーティストを後追いで紹介してきた企画ではなく、まだ評価が固まりきる前の段階で、その後のシーンを担う可能性のある才能を見つけ出してきた場だったということだ。数年後に振り返ったとき、出演者の名前が別の意味を帯びて見えてくる――その事実こそ、ブッキングの目利きの確かさを物語っている。

あるいは、若手やブレイク前のアーティストにとっても、WWWという場でパフォーマンスできることは大きな意味を持つはずだ。通常のライブハウスとは異なるキャパシティ、ステージの広さ、音響、照明、そして観客との距離。その環境に立つことで、自分たちの音楽がどの程度のスケールで響くのか、どの部分が届き、何がまだ足りないのかを実感できる。〈NEWWW〉の意義は、観客に新しい才能との出会いを提供しているだけではない。アーティストにとっても、次のステージへ進むための経験値を得られる機会を、継続的に作り続けているところにあるのだろう。

ワンマンライブだけを追っていては見えないものがあるし、フェスの大きなステージだけでは拾いきれない熱というものが、確かにある。対バンやブッキングイベントの面白さとは、知らなかった名前が、その夜を境に自分の中で意味を持ちはじめる点にあるのだろう。その瞬間を、〈NEWWW〉は何度も作ってきた。この12年、そして2020年以降の後半史は、ライブハウスが今なお未来を発見できる場所であることを示す、確かな記録だ。

 


〈NEWWW〉の歴史
vol.1 2014年8月6日 Awesome City Club/Yogee New Waves/Aun beatz
vol.2 2014年9月16日 トリプルファイヤー/藤井洋平 & The VERY Sensitive Citizens of TOKYO/Taiko Super Kicks
vol.3 2014年10月14日 吉田ヨウヘイgroup/YankaNoi/うてなキャンプ
vol.4 2015年1月21日 SANABAGUN./TOKYO HEALTH CLUB/Have a Nice Day!
vol.5 2015年4月15日 Suchmos/踊る!ディスコ室町/思い出野郎Aチーム
vol.6 2015年6月11日 D.A.N./never young beach/LUCKY TAPES
vol.7 2015年8月20日 DYGL/PunPunCircle/余命百年
vol.8 2015年11月20日 D.A.N./Have a Nice Day!/never young beach/Suchmos/トリプルファイヤー ※周年特別回
vol.9 2016年1月28日 MARQUEE BEACH CLUB/Gateballers/メシアと人人
vol.10 2016年4月27日 Klan Aileen/PAELLAS/MIRROR MOVES
vol.11 2016年7月26日 あっこゴリラ/CHAI/ヘンショクリュウ
vol.12 2016年10月12日 WONK/KIANO JONES/TOYOMU
vol.13 2017年6月15日 バレーボウイズ/MONO NO AWARE/カネコアヤノ(バンドセット)
vol.14 2017年8月3日 evening cinema/unizzz.../South Penguin
vol.15 2018年5月21日 odol/STEPHENSMITH/TENDRE
vol.16 2019年2月6日 I Saw You Yesterday/ARSKN/betcover!!
vol.17 2019年2月19日 さとうもか/ジオラマラジオ/中村佳穂
vol.18 2019年8月5日 Wool & The Pants/んoon/木
vol.19 2020年5月20日 Johnnivan/maco marets/YONA YONA WEEKENDERS ※公演延期
vol.20 2021年4月18日 illiomote/カメレオン・ライム・ウーピーパイ/a子
vol.21 2021年4月24日 YONA YONA WEEKENDERS/浪漫革命/E.scene
vol.22 2021年7月23日 Gokou Kuyt/SARA-J/Wez Atlas
vol.23 2021年11月14日 Tok10/DENYEN都市/SHO-SENSEI!!
vol.24 2022年10月19日 Bearwear/Bialystocks/浦上想起・バンド・ソサエティ ※公演延期
vol.25 2023年10月2日 えんぷてい/幽体コミュニケーションズ/離婚伝説
vol.26 2024年2月8日 ANORAK!/Ålborg/THE ティバ
vol.27 2024年4月24日 HOME/Salmon Pink/Till Yawuh
vol.28 2024年10月9日 シャッポ/野口文/Half Mile Beach Club
vol.29 2025年3月24日 aryy/the bercedes menz/トップシークレットマン
vol.30 2025年5月27日 烏兎-uto-/Wepeg/眞名子新
vol.31 2025年7月30日 cephalo/SleepInside/与謝野
vol.32 2025年9月29日 Meg Bonus/sysmo/Veg
vol.33 2026年3月16日 cambelle/さらば帝国/メコン

 


LIVE INFORMATION
NEWWW vol.34

2026年6月23日(火)東京・渋谷 WWW
開場/開演:18:30/19:30
出演:HUGEN/Manda/brooks
前売:1,000円(税込/オールスタンディング/ドリンク代別)

e+:https://eplus.jp/newww-vol34/
LivePocket:https://livepocket.jp/e/newww_vol34
問い合わせ:WWW 03-5458-7685

Flyer design by YOKKE

 


PROFILE: HUGEN

2024年始動。TP(ボーカル/PC)を中心に構成される音楽プロジェクト。エレクトロニックミュージックを軸に、民族音楽や民謡などの要素を交えたオルタナティブな楽曲を制作している。縁や愛、優しさ――身近な感情や風景を、気取らずに言葉に乗せて歌うTPの歌詞も特徴のひとつ。結成2年目にして〈FUJI ROCK FESTIVAL ’25〉の〈ROOKIE A GO-GO〉に出演。2026年はオーストラリアのフェス〈RISING〉や〈Vivid Sydney〉に出演。NHK Eテレドラマ「聞けなかった あのこと」では、寺尾紗穂との共作で主題歌も手がけた。ライブ活動や制作を精力的に展開中。

PROFILE: Manda

〈Manda〉とは、本質を有するものや心理を表すものを意味する。日本語では〈醍醐〉といい、発酵の最上級を指し、〈これ以上ない〉という比喩として使われる。
横浜・東京を中心に活動中。メンバーそれぞれが異なる風土・文化のアイデンティティを持ちながら、日本で育つ。ソウルフルで攻撃的なソロと、エスニックでありながら境界のないグルーヴを得意とする。それとは対照的に、社会/他者との接続を憂う静的な歌詞が特徴。活動2年目で〈りんご音楽祭〉や〈森波〉をはじめ、様々な国内イベントに出演。2025年には〈FUJI ROCK FESTIVAL ’25〉の〈Gypsy Avalon〉ステージに出演。2025年8月1日に1st EP『Green Eye』をリリース。

PROFILE: brooks

2024年から活動開始。リズム&ブルースやサイケデリックロックをベースに良質なサウンドを追求する。2025年9月に1stアルバム『maison brooks』をリリース。また〈りんご音楽祭2025〉にも出演。