デヴィッド・シーテックのスタジオから発展する形で始動したレーベル、フェデラル・プリズムとは
デヴィッド・シーテックがLAに構えたスタジオから発展する形で2012年に始動したレーベル、フェデラル・プリズム(以下FP)。設立当初こそ、テレパスやホーリー・ミランダらが気まぐれに7インチを出すという、TVOTRファミリーの溜まり場的な雰囲気も強かったのですが、やがて少しずつ手を広げていくことに。
契機となったのが、エピックから移籍してきたデンマークの歌姫、オー・ランドの『Wish Bone』(2013年)でしょう。〈ロマンティックな北欧エレポップとUSインディーとの最上の出会い〉と各所で絶賛された本作以降、FPはアーティストの数を増やし、ウェイン・コイン(フレーミング・リップス)の甥っ子が率いるスターデス・アンド・ホワイト・ドワーフスや、クール・キッズのチャック・イングリッシュのアルバムをリリース。また、今年ここ日本でも話題を呼んだ2組――10代らしいヤンチャなガレージ・ロックを聴かせるオーウェルズと、ストロークスのジュリアンが可愛がっているパンク・バンドのセレブラル・ボールジーも、最新作を出す前に同レーベルより7インチを発表しています。
現在、スカーレット・ヨハンソンやフレディ・ギブスが仲間入りするとの噂も流れ、いやはや、FPはどこまで勢力を拡大していくのでしょうか。
▼関連作品
左から、オー・ランドの2013年作『Wish Bone』、スターデス・アンド・ホワイト・ドワーフスの2014年作『Wastoid』(共にFederal Prism)、チャック・イングリッシュの2014年作『Convertibles』(Sounds Like Fun/Federal Prism)、オーウェルズの2014年作『Disgraceland』(Atlantic)、セレブラル・ボールジーの2014年作『Jaded & Faded』(Cults)
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