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E9STRA PAPER―[師走~睦月]LORD 8ERZ × LIBRO

猫のように駆け抜けていく激動の2014年……その先に待ち受けるビート職人の2品は新たな年の羽ばたきを予告する!!

 文字通りのチェイン・リアクションを誘発してきた鎖GROUPBLACK SWANの連続EPシリーズ。まさかのリリース延期は想定外だったが……新年の幕開けに、両レーベルが揃って用意してきたのはトラックメイカー名義の作品だ。

LORD 8ERZ LORD 8ERZ EP 鎖GROUP(2015)

 まず、鎖からはLORD 8ERZの初リーダー作『LORD 8ERZ EP』が登場。彼はDJ GATTEM名義で手掛けたの『HURTFUL』(2012年)やJuny The Dopebowyの『ELEVEN』(2013年)などのストリート盤を通じて連鎖していた男だ。今回のEPシリーズ中では比較的知られていない名前かもしれないが、今後はその限りではないだろう。バウンシーなドラムを軸にした簡素なループでロウなノリを導く手腕は、Cracks Brothers仲間のFebbSQUASH SQUADを迎えた冒頭の“O.D.P”から全開。CHEZとのアグレッシヴな“GATE”、KOHH三島(彼の『金と女と大東京』にもGATTEMは参加)にRAW-Tが剥けた言葉を競う“TROY”、そしてDJ Shinjiのスクラッチも効果的な“VISION WITHOUT ACTION IS JUST DREAM”には黒鳥のPONYが参加――と書き連ねるだけでその充実ぶりは伝わるんじゃないか。

 

LIBRO GEAR BLACK SWAN(2015)

 対する黒鳥サイドは、『PONY EP』における“SUKIKATTE”から流れ込むようにLIBROの『GEAR』が完成。そのPONYと先述のJunyが穏やかに語る“アース”で夜明け前の光景のようなビートを響かせるところから視覚的なLIBROの味わい深い世界に引き込まれる。ソウルフルなビートでPUNPEEGOKU GREEND.Oの各々を迎える作法にも注目だが、とりわけD.Oの微笑ましいレミニスにノスタルジックなループで応じた“あの日の1993”の説明できない〈いい感じ〉はたまらない。本人がマイクを握る結びの“音信”も最高だ。で、次はDOGMAMSC……。【次回へ続く!】

【参考動画】LIBROとLORD 8ERZの新作インタヴュー&試聴映像

 

【参考動画】LIBROとLORD 8ERZの新作インタヴュー&試聴映像 第2弾

 

 

 

 

LORD 8ERZ

GATTEMの名でも知られるDJ/トラックメイカー。20歳でDJを始め、都内を中心に活動。2012年に漢のミックスCD『HURTFUL -MIXED BY DJ GATTEM』をリリース。並行して三島のライヴDJを務め、ICE DYNASTY関連作やFebb、BANG BLACKSらの楽曲をプロデュース。このたび鎖GROUPと契約し、初のEP『LORD 8ERZ EP』(鎖GROUP)を発表。

 

 

 

LIBRO

97年に12インチ“軌跡”でお目見えし、翌年の傑作『胎動』以来、コアな支持を集め続けるラッパー/トラックメイカー。プロデュース業やKeycoとのFuuriで名を馳せたのち、2009年にAMPED MUSICを設立して『night canoe』を発表。『COMPLETED TUNING』(2014年)のリリースを経てBLACK SWANと契約し、EP『GEAR』(BLACK SWAN)を投下!

 

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