ジーナ・グリーンを名乗って90年代にゴスペル方面で活動を始めた自作自演シンガーの新作は表題通りのソウル盤。ベースとギターを担当する夫ジョン・キャリーとの二人三脚による素朴な印象の作風ながら、各曲は決してチープでなく丁寧に作り込んだネオ・ソウルが主。ファンクではハスキーな声を揺らし、スパニッシュ・ギターの響く哀愁バラードでは伸びやかなハイトーンも披露する、聴きどころの多いしみじみとした佳作。