2000年代屈指のライヴ・バンドとして長らく活躍してきたディスコ・パンクの雄、チック・チック・チック(!!!)が、通算6枚目となるアルバム『As If』を10月6日に日本でリリース。収録曲の“Freedom! ’15”と“Sick Ass Moon”が試聴可能となっている。

!!! As If Warp/BEAT(2015)

 『As If』は、バンド自ら「ほとんど俺たちのライヴ・セットそのもの」と語る快心の自信作。90年代初期のハウス・レコードをモチーフに、最新のダンス・ミュージックとパンクの痛快さをミックスした内容になっているという。2013年の前作『THR!!!ER』はレコーディング作品であることを強く意識し、チック・チック・チックがステージで放つ熱量を巧妙にパッケージングしてみせた快作だったが、この2曲を聴く限り彼らは好調ぶりをキープしているようだ。本人たちによる収録曲の解説も公開されているのでぜひチェックを。また、10月に控える来日公演では、東京公演にZAZEN BOYS、大阪公演に空きっ腹に酒の出演も決定。新曲をバッチリ予習して、熱狂のパフォーマンスを存分に楽しもう。

 

・“Freedom! '15”

「一種のディスコ・オデッセイさ。ディスコ・ソングだからこそ描ける旅だという意味でね。最初はバラードとして始まり、激しいディスコ・ジャム・セッションで終わる。これは、ディスコ・セッション・グループが、ディスコの12インチ・シングルの両面を隅々までに使って思い切り演奏でき、陶酔できた時代を参考にしている。この曲では僕らも実際、思う存分伸び伸びと演奏していて、できる限りありのままの姿になろうと、装飾を削ぎ落としているよ。ライヴで僕らに何ができるか、その輝かしい例だ」

※参照楽曲
・Loleatta Holloway - Love Sensation (Extended Mix)
・Diana Ross - Love Hangover (Full Version) (Slayd5000)

 

■“Sick Ass Moon”

「ダンス・ミュージックでR&Bのヴォーカル・サンプルが良く使われるようになってしばらく経つけど、ここで俺らのヴォーカルの鳴り方や雰囲気を変えてみてもいいなって思ったんだ。この曲は、タイトルの通りヤバいほど綺麗だった月にインスパイアされてる。ニール・ヤングがギターで弾くようなクラシックな曲にしたかった一方で、曲の構造としてはクラブ・ミュージックの展開や、キックのオン/オフでテンションを解放する感じにインスパイアされてる」

※参照楽曲
・Trus'me - I Want You (Alan Fitzpatrick Remix)
・Blawan - Getting Me Down
・Erykah Badu - On & On

 


!!!(CHK CHK CHK)来日公演〉
http://www.beatink.com/Events/ChkChkChk2015/

【大阪公演】
10月8日(木) アメリカ村FANJ TWICE
ゲスト:空きっ腹に酒
18:00開場/19:00開演
料金:前売 6,000円
問い合わせ:SMASH WEST(06-6535-5569)

【東京公演】
10月9日(金) 恵比寿LIQUIDROOM
ゲスト:ZAZEN BOYS
18:00開場/19:00開演
料金:前売 6,000円
問い合わせ:BEATINK(03-5768-1277/http://www.beatink.com/