快進撃を続けるフューチャー、昨年リリースの『Honest』に続く3作目。今回は2011年に発表したミックステープ『Dirty Sprite』の続編という形を取り、派手目なゲストが名を連ねていた前作と比べて客演陣もミニマムに。そしてリリック面はよりストリート臭さを増し、リアリスティックなハスラー描写、というよりドラッギーな描写がこれまで以上に際立っている。無数のリミックスを生んだバンガー・チューン“Fuck Up Some Commas”の勢いもあり、フューチャーにとって初めて全米首位を獲得したという事実にも納得の出来だ。唯一のゲストMCとなるドレイクとの“Where Ya At”はシンプルかつ中毒性の高いリリック攻勢で、こちらもストリート・ヒットが期待できそう。フューチャーの未来は明るい。