INTERVIEW

ARTEMA、バンドの固定概念崩して新たな領域に踏み込んだ意欲作『ARTEMATE PARTY』を語る

【特集:日本の重音 2015】Pt.3

LOUDER JAPAN
[ 特集 ]日本の重音 2015

不敵に刻まれるリフ、野獣の如き咆哮、急転直下のブレイクダウン、地鳴りのようなツーバス……滾らずにはいられない要素が満載の重音マップ、2015年度版!

 


 

ARTEMA
バンドの固定概念を崩すことで実現した、究極のパーティー!!

 

 ARTEMAの新作『ARTEMATE PARTY』は、従来のバンド像を見つめ直し、新たな領域に踏み込んだ意欲作だ。切っ先鋭いヘヴィーなアプローチ、フロアで身体を揺らしたくなるエレクトロニックな要素、キャッチーなメロディーセンスはより磨きをかけている。そのうえで、喜怒哀楽の感情やより多彩な音楽性を総動員した懐の深いロック作品に仕上がった。

 「いままでの固定概念を崩して、より良い新しいものを作ろうと。ウチらのキャッチコピーだった〈メタルコア+ジャパニーズ・メロディー+エレクトロ〉の3点セットをまず崩したかった。結果、その3点セットを残した曲もあるけど、より広い視野でいろんなものを採り入れることができました」(MEG、ヴォーカル/ギター)。

 「昨年末にギターが1人抜けて、2本から1本になると、アプローチの仕方が全然違ってくる。ARTEMAの武器はシンセだから、それをふんだんに使おうと。俺がその〈3点セット〉からいちばん抜け出せなかったんですけど、バンドの間口を広げる意味でも大きな一歩になりましたね」(Ko-hey、ギター)。

ARTEMA ARTEMATE PARTY ワーナー(2015)

 そう2人が語るように、4人体制になったことでバンドに大きな転機が訪れたARTEMA。「バンド・サウンドとシンセを50/50のバランスで出せるのが理想」とMEGは付け加えていたが、その意味でもめざすバンド像に近付いた作品と言えるだろう。生々しい人間味と無機質な電子音の対比が鮮明になったことで、楽曲の躍動感は一段と高まっている。とりわけヘヴィー&ポップのギャップに加え、凝った曲展開で魅了する“Trade Off”はユニークだ。

 「サビは90年代のJ-Popな感じなんですけど、そこにヘヴィー・ミュージック系のダイナミックなリズムやグルーヴを合わせて遊んでます。MEGがこの曲を出した時に固定概念がぶっ飛んだ」(Ko-hey)。

 「自由に作ったもののほうがカッコイイじゃんって。ARTEMA流のロックに行き着いたというか、今作は〈バンド史上いちばんカッコイイ〉と自信を持って言える作品です」(MEG)。

 バンド内の風通しの良さは、アルバム中盤の“FLY HIGH”“INFINITE PARTY”にも顕著に表れている。特にシンセは新しい試みに挑戦したようだ。

 「EDMにどハマリして、シンセのみのパートでどれだけ身体を揺らすことができるか、クラブ・ライクにできるかなと。アフロジャックが超好きで。他の人とはグルーヴの作り方が違うんですよ。あと、ショウテックかな。これは去年の流行ど真ん中だけど、“Booyah”という曲があったじゃないですか。あのダンスホールな感じも好きだし、あとは、黒いノリがあるものが気になるんですよね。もともとタワー・オブ・パワーとか、ファンクも大好きで。“INFINITE PARTY”に関しては、mihimaru GTの“気分上々↑↑”が頭に浮かんで(笑)。 爽やかさに、どうエクストリームな感じを入れられるかなと」(MEG)。

 また、ラストを飾る“5:00AM”は甘美なメロディーを全開にしながらもARTEMAらしさに溢れた新境地の一曲だ。

 「(MEGは)性格的に優しい人間なんですよ。それが表れてるのか、ああいう曲は得意ですね」(Ko-hey)。

 「この曲がいちばん自然に作れたかもしれない。いままでのARTEMAには100%ない感じだけど、良いものは良いじゃんって。サビはEDMど直球だけど、ヘヴィー・ミュージックとカントリーを足して割りたいと思ったんです。作った当時、ハンター・ヘイズにハマッて、カントリーの要素をエレキ・ギターとシンセでどう表現できるかなと。それと、この曲も含めてですけど、今回は全体的に歌詞にもこだわったんですよ。いままではいわゆる応援歌が多かったけど、リアルに思ったこと、身近にあることを、どれだけ自然に書けるかなと。で、歌ってみると、すんなり自分のなかに入ってくるし、歌いやすい。今後のARTEMAは、演奏も歌詞も、出てきたものを自然に形にできたらいいなと思ってますね」(MEG)。

 

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