インタビュー

元Asrielの黒瀬圭亮が上木彩矢や大村孝佳らと組んだUROBOROS、アニメ「六花の勇者」主題歌含む初ミニ作を語る

【特集:日本の重音 2015】Pt.4

LOUDER JAPAN
[ 特集 ]日本の重音 2015

不敵に刻まれるリフ、野獣の如き咆哮、急転直下のブレイクダウン、地鳴りのようなツーバス……滾らずにはいられない要素が満載の重音マップ、2015年度版!

 


 

UROBOROS
歴戦の猛者が蛇の名のもと集いしとき、漆黒の方舟が姿を現す!

 

 「このプロジェクトは、僕のやることがすべて正しいとは思っていないんです。自分が持っているセンスに、他のアーティストやクリエイターが持っているセンスを注入して、良い化学反応が起こることに意味があると思っているんですよ」(黒瀬圭亮、コンポーザー/マニピュレーター)。

 シンフォニック・メタル・ユニットのAsrielで活躍していた黒瀬圭亮が、新たなプロジェクト〈UROBOROS〉を始動。上木彩矢(ヴォーカル)、大村孝佳(ギター)、中村泰造(ベース)、笹渕啓史(ドラムス)という錚々たるメンバーが集結し、初ミニ・アルバム『ANOTHER ARK』を完成させた。作曲はすべて黒瀬が担当。アニメ「六花の勇者」の主題歌“Black Swallowtail”をはじめ、ゴシックかつダーク・ファンタジー色溢れるサウンドを、各プレイヤーたちの超絶的なスキルと、Tom-H@ckのアレンジがさらに濃密なものにしている。それでいて、聴けばすぐさま身体に浸透するメロディーや、5分以内に収めた曲構成など、コア層もライト層も一網打尽にする絶妙なバランス感の楽曲ばかりだ。

 「マニアックでプログレッシヴな曲を作りたい欲求もありますけど、まずはUROBOROSがどういう音を出すのか知ってもらおうと思って、今作はこの形にしました。僕が聴いて育ってきたヴィジュアル系やハード・ロック、モダン・ヘヴィネスと呼ばれる往年のバンド・サウンドに、Tom君が持っている若くて新しいセンスが入ったことで、すごく良いものになったと思います」(黒瀬)。

UROBOROS ANOTHER ARK ポニーキャニオン(2015)

 そんな楽曲たちに、上木が〈いまそこにある絶望から足を踏み出せ〉という歌詞を綴り、力強く、それでいて艶のある声で歌い上げる。

 「私自身、自分のなかで何がしたいのか見えなくなって音楽活動を休止していた時期があって。だからいまは、このサウンドに対してどういう言葉を選んで、いかに自分の気持ちを出すかを大事にしました。限りなく100%の自分に近いものが書けたと思います」(上木)。

 『ANOTHER ARK』というタイトルは、自分たちの音が聴き手をここではない非現実の世界へと運ぶ方舟のようなものになれば、という願いを込めて付けたそう。その音楽に触れた多くの人々を連れて、これからこのプロジェクトはどこへ向かうのか。それは、黒瀬がその名前を〈ウロボロス〉――みずからの尾を飲み込み、ひとつの環となった〈完全性〉や〈永続性〉を意味する蛇――にした理由と重なる。

 「日本はもちろん、海外でもライヴがやれたらいいですよね。でもやっぱり、短いスパンで終わるんじゃなくて、10年、20年と続けたい。このバンドを大切にしていきたいです」(上木)。

 

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