79年のタワーレコード日本上陸以降、タワーを支えてきたファンへの35年間の感謝と共に、音楽やアーティストの持つ魅力を〈ライヴ〉という形で改めて伝えるアニヴァーサリー・ライヴ企画〈TOWER RECORDS 35th Anniversary Live! EBISU 6DAYS〉。タワーが展開するキャンペーン/イヴェント/フリーマガジンを各イヴェントのタイトルに冠し、11月17日から22日までの6日間連続で恵比寿・LIQUIDROOMにて開催される同企画。本日は2日目となる〈DAY.2~intoxicate~〉の模様をレポート!
〈EBISU 6DAYS〉の2日目、〈DAY.2~intoxicate~〉に登場したのは菊地成孔率いるDCPRG。タワーレコードのフリーマガジン〈intoxicate〉の企画による今回のスペシャル公演は、DCPRGにとっても、メンバー大儀見元の復帰ライヴ、SIMI LABのOMSBがオープニングのDJで登場、同じくSIMI LABよりDyyPRIDEとMARIAがゲスト参加、そして2014年内の最終公演、とスペシャル尽くし。さらに菊地本人のDJや、なんと話題のあの人も……!
オープニングDJを務めたのは、ソロでの最新ビート・アルバム『OMBS』をリリースしたばかりのOMSB。DCPRGの2013年作『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』にSIMI LABで参加して以来、JAZZDOMMUNISTERSや菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールなど菊地絡みの作品でもお馴染みの存在となっている彼のDJ姿に、熱視線を送るファンも数多く見られた。のっけからの攻撃的なビートと重低音でフロア全体を震わせる硬派なサウンドに、否が応でも高まっていく会場内のテンション。フロアが埋まっていくなか、選曲にスイートでメロウな色合いが濃くなってきたところで、なんとDJブースには菊地成孔が登場!
告知されていなかった菊地の登場に会場は大盛り上がり。アブストラクトなサウンドのなか、耳をつんざくよう音を混じらせる独特なセンスのDJプレイで大いに会場を沸かせていると、暗いままのステージに人影が……。
赤いストールを頭からまとってステージに立っていたのはなんとRinbjö(菊地凛子)! 菊地成孔プロデュースのアルバム『戒厳令』を12月24日にリリースすることが発表され話題を呼んでいる彼女の、予期せぬ登場でフロアは一気にヒートアップ。傍らにはSIMI LABのDyyPRIDE、ステージ後方にはDCPRGのギタリスト大村孝佳、DJブースには引き続き菊地成孔を従え、妖しげなサウンドのなか振り付けを交えつつ力強い歌声を聴かせた。続いて2人が去り1人だけになったステージ上で大きな本(?)片手に、第2期SPANK HAPPYの“ヴァンドーム・ラ・シック・カイセキ”を思わせる退廃的なムードの朗読曲を披露。大歓声に包まれてステージを去って行った。