ゲスト・シンガーの手を借りてタイヨンダイ・ブラクストンの脱退を何とか切り抜けた前作から3年、改めて〈バトルスとは何か?〉を自問した結果、残された3人は全編インストゥルメンタルでアルバム制作に挑むことを決意。そう、本作は言わば原点回帰的な一枚なのです。アフロビートあり、ミニマル・テクノあり、ハード・ロックあり、トランスあり、レゲエあり……と、アートワーク通りヘンテコな組み合わせの楽曲は、どれもダイナミックなドラム・ループを軸にしていて、このバンドらしいビート・コンシャスな仕上がりに。とっても複雑なことを演っているんだろうけど、それをまったく感じさせず、ひたすら踊らせてくれる点が凄い! 出世作『Mirrored』の興奮がふたたび!!