先行曲“We Continue”などみずからのヴォーカルを前に出した楽曲や、ラフさを払拭して洗練された音鳴りをはじめ、前作『Toeachizown』からの6年間に生まれた成果を明確に感じるソロ名義2作目。レッチリフリーらとの高速セッション“Floating On Air”、アリエル・ピンクのお返し共演“Acting”でのファンクとサイケの融合、シカゴ・ハウスな“O.B.E.”などで聴かせる新味も耳を惹くし、師匠レオン・シルヴァーズ親子を迎えた“Glyde 2nyte”やスヌープとの再タッグにおける十八番のメロウなもてなしも流石。自身の提唱する〈ブギー・ファンク〉に太い軸足を置きつつ、さまざまなコラボ仕事で得たものを反映させ、ソロとしての新機軸も披露し、タイトにアルバムへと凝縮させる……という見事な傑作!