この作品を表す言葉としては、「純朴」または「優美」といった表現がしっくりとくる。アルゼンチン、ブエノスアイレス出身で、あのギジェルモ・リソットが尊敬するギタリストの一人であるカルロス・モスカルディーニの作品。これまでアルゼンチンとドイツにて5作品をリリースしてきた彼の名作からのリマスタリング、スタジオ新録、書き下ろしの新曲からなるヒストリー・アルバム。円熟した手の温もりを感じるギター独奏を中心に、ピアノとの二重奏、弦楽四重奏を加えたインストゥルメンタル集。穏やかな静寂の中に素朴な郊外の風景を感じさせるようなギターの旋律が心地よさを演出する一枚。