11月に〈HCW〉で初来日するLAの才媛。4枚目となるこの新作は、引き続きコール・グリーフ・ニールがプロデュースを担当し、壮麗なストリングスとクラシック仕込みのピアノ、そしてジュリアの変幻自在な歌声が堪能できる一枚に。フリージャズIDMにも迫る前衛的な音作りはもちろん、得意の演劇や文学からの引用はほどほどに、より本能的かつパーソナルになった歌詞も素晴らしい。キャリア中でもっとも親しみやすい作品かも。