ケンドリック・ラマー“Not Like Us”のミュージックビデオが米時間2024年7月4日に公開された。
“Not Like Us”は、ケンドリック・ラマーが5月4日にリリースした、ドレイクに対するディストラック。ケンドリックとドレイクが激しい応酬を繰り広げたビーフについて、Mikikiはその経緯を追ったコラムで詳しく伝えている。
“Not Like Us”は、ドレイクのトロントの自宅の俯瞰写真に性犯罪者のマーカーを付けた過激なアートワークや、彼を小児性愛者だと糾弾したリリックが話題になった。さらにフューチャー、リル・ベイビー、21サヴェージ、ヤング・サグ、クエイヴォ、2チェインズというアトランタのラッパーのネームドロップが多数あり、ドレイクを同地の入植者・同地を植民地化した者(colonizer)とする強い言葉で攻撃している。
そんな“Not Like Us”だが、一連のディス曲の中でも特に大ヒットを記録。Billboard Hot 100で1位を獲得し、(歌詞の内容はともかくとして)パーティチューンとしての人気がアメリカを中心に盛り上がっている真っ最中だ。
ヒットや人気の拡大を受けてか、“Not Like Us”のミュージックビデオがアメリカ独立記念日に公開された。
MVの監督は、ケンドリック自身と彼の相棒として知られるデイヴ・フリーが務めている。撮影はケンドリックのフッドであるコンプトンでもおこなわれており、ダンサー/コレオグラファーのチャーム・ラドンナ(Charm La’Donna)やプロデューサーのマスタード、ケンドリックの友人たちであるジェイ・ロック、スクールボーイ・Q、アブソウル、パンチらが出演。中毒性の高いコーラス(サビ)を大勢の仲間たちとチャントする場面や、ドレイクを象徴する梟の人形を粉砕するシーンなど、鮮烈なビジュアルが満載だ。
一つ一つのカットが意味ありげで、読み込みがいがありそうなこの映像作品。じっくりと見て、内容を考察したいところ。