若き天才グザヴィエ・ドラン監督最新作。発達障害の子供とその親の葛藤の日々を描く。PVのような美しい映像と抜群の音楽のセンス。今作、スクリーンはあえて1:1正方形。窮屈に感じるその画面は登場人物の心を表す。そして、Oasisの『Wonderwall』が流れる“あのシーン”。画面が開いたその瞬間、すべてが解き放たれる。映画館で観たとき全身鳥肌が立つほど衝撃的だった。映画史に残るような名シーンと言っても過言ではない。ドラン監督、この映画製作時、若干25歳…。恐るべし。この才能、この傑作は映画好きなら絶対堪能すべき。