舞台は約100年後。地球は荒廃し、選ばれし探索隊は宇宙船に乗り込んで新たな住処を探す旅に出るが――超技巧派MC、ロジックのメジャー2作目は、そんな壮大なSF仕立ての物語をベースにしている。作品を覆うのは、普段からアニメオタクを自称する彼らしい精巧さ。そして前作同様、ほぼ自身で作り上げたビートの数々もさらにヴァーサタイルな魅力が溢れたものに。シングルとなった“Like Woah”や“Young Jeezus”あたりのソウルフルな流れでは、トラックメイカーとしてのセンスも楽しめる。無駄のないスリリングなフロウはケンドリック・ラマーやJ・コールも彷彿とさせるが、ナーディーで作り込まれたストーリー性溢れる詞世界はロジックならではの持ち味だ。ぜひ、彼と共に宇宙への旅を楽しんで。
超技巧派MCのロジック、SF仕立ての物語ベースにした新作は自身で作り上げたビートもヴァーサタイルな魅力放つ一枚
Visionary/Def Jam