NO TONIC PRESS

地球の裏側から届いたセッション映像で、昨年の素晴らしいライヴを思い出しました

詳細はよくわからないのですが、アルゼンチンのギタリスト、エンリケ・ギュレ(と読むのでしょうか?)が自身のYouTubeチャンネルでウーゴ・ファットルーソとのデュオ演奏によるセッション(リハーサル?)の模様を公開していました。

これ、音質は悪いんですけど、なんだかとても気に入ってしまって。

この動画でピアノを弾いているウーゴ・ファットルーソは1943年ウルグアイの首都モンテビデオ生まれ。オパというバンドやミルトン・ナシメントのグループのキーボーディストとしても活躍し、いまも精力的に音楽活動を続ける現在71歳の鍵盤奏者/作曲家/ヴォーカリストです。とにかくやることなすことセンス抜群!

日本のパーカッショニスト、ヤヒロトモヒロさんとのデュオ〈DOS ORIENTALES〉としてもアルバムを2枚リリースしていて、何度も国内ツアーを行っています。昨年9月の新宿ピットインでの演奏で初めて生で観たんですけど、いやー、本当に良いライヴでした。

ウーゴは襟元がヨレヨレの白いTシャツを着て登場して、見た感じは〈その辺のおじいちゃん〉なんですけど(失礼! でも前掲の動画の格好を見てもらっても納得いただけるのではないかと……)、そのパフォーマンスはウットリするほどにエレガント、そしてパワフルで。

ピアノのほかに小型のシンセ、さらには自身のヴォーカル用のエフェクターを足元で操作しながらの演奏なのですが、それらの使い方、使い分け方がとてもナチュラルで。ピアノと歌とエフェクトと、あと口笛だとかタンボールというコンガの類の楽器だとか、そのすべてに境目がないというか、あるべきときにあるべきように音が鳴っているというか。ピアノの高音部の音色とエフェクトのかかった口笛がユニゾンで溶け合わさったときのサウンドなんか、リリカルでかっこよくて最高でした。

ヤヒロさんのプレイも、さまざまな種類の面白い楽器をたくさん使っているのにわざとらしさやギミック感がなくて、素晴らしい相性とコンビネーション。またライヴがあったらぜひ行きたいですね。最後に大好きな曲を貼っておきます(問題があったらリンク消しますので……)。

ウーゴは長いキャリアのなかで色々な活動をしていて、それらがまたいちいちそれぞれ面白いし最近のソロ作も素晴らしいんですけど、今日はこのあたりで。

【プロフィール】
戸畑 春彦

戸畑 春彦 (とばた はるひこ)

Mikiki編集部所属。2014年3月入社。2月まで某社のジャズ専門店に勤務していました。特によく聴くのはジャズや即興音楽、近年の中南米音楽など。いわゆる〈プラチナ期〉時代からの某グループのファン(在宅)。Jリーグとガンバ大阪も好きです。ツイッターのタイムラインを毎日全部見てます。

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