ポートランド出身の注目の逸材。スティーヴィー・フォロワー的な熱量のある歌声で、ノーザン、モダン、フォーキーなど多彩なスタイルを歌いこなす。とはいえ中身はレトロ再現という小枠に留まらないもので、ハイ・サウンドを模しつつポップな作りが素晴らしい“The Way”や、柔らかいファルセットが映えるスロウの表題曲など、ポジティヴな内容は聴き手を限定しない。ホーンやストリングスを贅沢に使ったサウンドも上々だ。