ここ数年はロス・ミティコス・デル・リトモやオンダトロピカなどのユニットを通じてヴィンテージなクンビアを追求してきたウィル・ホランドが、久しぶりにクァンティック単独名義の新作を発表。これが彼のキャリアを総括するような一枚で、アリス・ラッセルとのカリビアン・ソウルに、エチオ・ジャズ風味のデレブ・ジ・アンバサダー客演曲、シャインヘッドのトースティングが光る初期ダンスホール調、タルマ・ヂ・フレイタスを迎えたソフト・サイケなジャジー・ボッサなど、ゲスト・シンガーを的確に配置しながら世界各地の音楽を軽々と跨ぎ、壮大な旅へとリスナーを誘ってくれます。本作さえあればGWに出掛けられなくても落ち込まない!? クァンティック史上、最高傑作です!

 

南米コロンビアのカリに移住後、様々な名義で作品を発表する傍ら、コロンビアのヴィンテージ音源を積極的に紹介し、近年では同国の若手/巨匠音楽家達との混合バンド〈オンダトロピカ〉で評価を確固たるものとしたウィル・ホランドが、クァンティック単独名義としては8年振りとなる新作をリリース。クラブ・ミュージックのトラック・メイカーとしてのセンスをもってコロンビアを起点にワールドミュージックに傾倒し、それらを見事にクロスオーバーさせたここ数年のウィルのキャリアが集約されたローカルな土着性としてのラテン~アフロの要素と先進的なサウンドが見事に調和するグローカル・ポップ。