ISLANDS
カナディアン・インディー・シーンで指折りの働き者が、本命バンドを再始動!
2000年代前半にモントリオールで活動し、2014年に再結成するやアーケイド・ファイアのツアー・サポートに指名されて話題を呼んだユニコーンズ。そのリーダーで、ミスター・ヘヴンリーやヒューマン・ハイウェイの一員でもあるニコラス・ソーバーンのメイン・バンド、アイランズが3年ぶりとなる新作を2枚同時に発表しました。まず『Taste』では、ドラムマシーンやヴィンテージ・シンセを導入して新境地を開拓。マイアミ・ホラーらオーストラリア勢も顔負けの、ロマンティックなエレポップに仕上げています。
でもご安心ください。もう一枚の『Should I Remain Here,At Sea?』は従来のファン向けな内容で、ロイ・オービソンやハリー・ニルソン信者としても有名なニコラスらしい、ノスタルジックなフォーク・ポップ作品に。デビュー作『Return ToThe Sea』(2006年)の続編的な“At Sea”をラストに持ってくるあたりも、何だか心憎いです。〈進化している姿も、深化している姿も見せたい。だったら、わかりやすく別々のアルバムを出しちゃえ〉ということなのでしょう。今後、彼らがどちらに軸足を置くのか楽しみでなりません。