ホームに帰ってきたTHA BLUE HERB渾身のパフォーマンスをノーカットで堪能せよ!!
〈一分〉とは〈譲ることのできない名誉や面目〉のこと。かつて「武士の一分」という映画もあったが、ラッパーにとっての〈一分〉とは何なのか……答えはさまざまだろうが、tha BOSSことILL-BOSSTINOにとっての回答は、この映像作品「ラッパーの一分」に刻まれていると思う。今作は、tha BOSS名義でリリースした初のソロ作『IN THE NAME OF HIPHOP』を引っ提げてTHA BLUE HERBのツアーを再始動した彼が、そのファイナルの地となる東京・恵比寿LIQUIDROOMで2015年12月30日に敢行したワンマン・ライヴのパフォーマンスをノーカットで収録したものだ。
2014年の暮れに般若とのシングル“NEW YEAR'S DAY”を発表し、初のソロ・アルバムを作り上げるまでの過程で、BOSSの意識や思考はどう磨かれていったのか、何を改めて認識して、新たに何を得たのか。その答えが渾身のパフォーマンスで証明され、オーディエンスたちも渾身の素晴らしい反応で場を共有する2時間45分(!)。ごく限られたゲストMCたち(わかるだろう)もそれぞれの一分をステージにさらけ出して主役の気迫に応じている。生身のBOSS、剥き出しのTHA BLUE HERBをとにかく堪能してほしい。