トリップ・ホップを偲ばせる甘美で幽玄な調べの迷宮をケイト・ブッシュ的な魔性のハイトーン・ヴォイスが彷徨うゴシック・ダウンテンポ良作。全編ダークなトーンで覆われながらも、どこか神聖で心を洗われそうな理由はメロディーの圧倒的な美しさでしょう。仄暗い靄の向こうに広がる前人未到の桃源郷で一糸まとわぬ女神が歌う――そんなイメージを喚起する美麗な一枚。深夜のチルや一人寝酒ムードを盛り上げるお供に!