2016年はシェイクスピア没後400年。文豪の手によるテキストに時代を超えて書かれた様々な作曲家による作品を収めています。知性派テノールらしくプログラムは実に多彩。同時期に活躍したモーリー、ロバート・ジョンソン、それからハイドン、シューベルト、ここでは名曲“シルヴィアに”を英語で歌っています。さらに時代を進んでブリテン、コルンゴルトまで。ピアノはマエストロ、パッパーノ。エリザベス・ケニーのリュート伴奏もあり、またストラヴィンスキーではマイケル・コリンズのクラリネット他の室内アンサンブルとの共演。濃厚で表現力豊かな歌唱ぶりが素晴らしく、記念年にふさわしい一枚です。