近年、ジャズは以前にも増して進化・分化の度合いを高めている。NEW CHAPTER系の台頭、スピリチュアル系の再評価、ミニマルにも通じるニューウェーヴ系など。そういう意味では比較的オーセンティックに捉えられがちなギタージャズの系譜ではあるが、カート・ローゼンウィンケルの人気など、新しいムーブメントも着実に起きている。中でも台風の目になりそうなのが、このリカルド・グリーリ。クリーントーンの瑞々しい音色、端正な演奏の中にも高い熱量を蓄える。楽曲はすべて氏の作曲であり、彼が影響を受けたというレディオヘッドやシガー・ロスに通じる空間的広がり、静謐さなどがジャズのフォーマットと見事に融合している。
NYジャズ・シーンで最も旬なギタリスト、リカルド・グリーリ 新たなギター・スターとして大注目の最新アルバム『1954』
ジャンル
ジャズ