ジェイムズ・ヴィンセント・マクモロー、荘厳な魅力を維持しつつドレイクやウィークエンド作品に関与する面々迎えてアンビエントR&B寄りに仕立てた3作目

2017.01.13

カイゴ“I'm In Love”での客演を経てリリースした、約1年半ぶりのサード・アルバム。タイトルも示唆的だった前作『Post Tropical』ではボン・イヴェールの流れを汲むスピリチュアルな幽玄フォークを標榜していたが、そこでも試みていたエレクトロニック・サウンドの導入が今回はさらに加速。プロデューサーに現在のドレイクの実質的なプロダクション・パートナーであるナインティーン85DVSN)、ウィークエンドコモンの最新作でも辣腕を発揮していたフランク・デュークストーリー・レインズジェイミー・リデルとのコラボも記憶に新しいトゥー・インチ・パンチらを迎え、ぐっとアンビエントR&Bに寄せた作風を打ち出している。このポップ化に賛否は分かれるかもしれないが、新機軸を採り入れながらもファルセットがもたらす荘厳な魅力はしっかりと維持。本国アイルランドのナショナル・チャートで初の1位を獲得するなど、理想的なステップアップと言えるだろう。

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