約2年ぶりの2作目。実生活での恋愛沙汰によってアーティスト・イメージをブーストさせるやり口は親友テイラー・スウィフト先輩より鮮やかなのでは?とかいうゴシップ関連はさておき、今作もフランク・デュークスらによるラテン・アーバン系の楽曲でコケティッシュな魅力を振りまきます。ロマンスという表題が示すように、恋の経験を映したパーソナルなアルバム……という定石通りに情感的なミッド~スロウが並ぶなか、アンビエント・ムードを晴らすような切々と歌い口が沁みる“Easy”や、歌謡チックな曲調と情熱ヴォーカルが似合う“Feel It Twice”など、歌ヂカラが冴え渡る瞬間の素晴らしさに聴き入ってしまいます。彼女の人生ドラマと音楽との正比例が続いていくことを予感させる一枚。