2019年作『Over It』の続編を謳った新作。ロンドン・オン・ダ・トラックとの破局をメインテーマにした内容は、カーディBやシアラのナレーションで励ましを得つつ、SZAとの“No Love”で三行半を叩きつけ、ナインティーン85らが手掛けた“4th Baby Mama”で男(親)の責任を問うなどして、自分の経験をファンへの教訓としている。とはいえ、表面上はそのロンドンが軸となって新旧の気鋭と制作しており、前作同様にトラップ基調のR&Bを妖美なダウナー・ヴォイスで歌っていく。シティ・ガールズのJT を迎えたアトランタ・ベース感のある先行曲、ネプチューンズ制作でファレルが客演したミッド・アップ、アリ・レノックスとのジャジーなバラード、オマリオンとのスロウ・ジャムなど、ゲストとの絡みも上々だ。