トニー・レヴィンとパット・マステロットというキング・クリムゾンの現メンバーと、マーカス・ロイターによって結成されたプログレッシヴ・ロック・バンド、スティック・メンの来日公演が2月18日(土)にBillboard Live OSAKA、2月20日(月)・21日(火)にBillboard Live TOKYOで開催される。しかも今回は、同じくクリムゾンから管楽器奏者のメル・コリンズも参戦。コアなプログレ・ファンならずとも見逃せないステージとなりそうだ。
中心人物のトニー・レヴィンは、ポール・サイモン『Still Crazy After All These Years』(75年)、ジョン・レノン&ヨーコ・オノ『Double Fantasy』(80年)など数々のロック名盤に参加し、ピーター・ガブリエルのバンド・メンバーとしても名を馳せた敏腕ベーシスト。キング・クリムゾンがニューウェイヴ的な意匠とポリリズムを大胆に採り入れた『Discipline』(81年)、『Beat』(82年)、『Three Of A Perfect Pair』(84年)という3部作にも大きく貢献した彼は、90年代以降も同バンドにたびたび参加している。そんなトニーの特徴は、〈チャップマン・スティック〉と呼ばれる特殊な弦楽器の使い手でもあるということ。ここでスティック・メンが、クリムゾンの人気曲〈太陽と戦慄パートII〉をプレイしている2015年のライヴ映像をご覧いただきたい。ステージ右側でトニーが演奏しているのが、チャップマン・スティックである。
2007年に結成されたスティック・メンの詳細は、2015年にbillboard JAPANに掲載されたトニーのインタヴュー記事に譲るが、作品リリースやライヴ活動を精力的に続けてきた彼らは、2015年にヴァイオリン奏者のデヴィッド・クロスを迎えて来日公演を実施。そのときの演奏を纏めたライヴ・アルバム『Midori』や、2016年の最新作『Prog Noir』はBandcampでも試聴できる。
そんなスティック・メンのライヴは、やはりクリムゾン組ならではの超絶技巧が観どころ。トニーの滑らかなスティック演奏や、90年代以降のクリムゾンを支えるパット・マステロットの重厚かつフレキシブルなドラミングに、数々の好演で知られるメル・コリンズがどのような彩りを添えるのかにも注目したい。ちなみに彼らは、最近のライヴでも“Sartori In Tangier”などのクリムゾン楽曲を含むカヴァー曲を披露しており、今回の公演も1st/2ndステージで異なるセットリストが用意されるとのこと。唯一無二の〈プログレ・ノワール〉をぜひとも体感してみてほしい。
LIVE INFORMATION
スティック・メン with メル・コリンズ
2017年2月18日(土)Billboard Live OSAKA
1stステージ:開場15:30/開演16:30
2ndステージ:開場18:30/開演19:30
サービスエリア 8,900円/カジュアルエリア 7,900円
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2017年2月20日(月)、21日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ:開場17:30/開演19:00
2ndステージ:開場20:45/開演21:30
サービスエリア 8,500円/カジュアルエリア 7,000円
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