初の本人名義となるアルバム 世界に先駆けて日本先行発売
ニューヨーク・タイムズ紙が“ニューヨーク最良の秘宝”と紹介した才媛、ベッカ・スティーヴンス。2011年に発表されたアルバム『Weightless』は、ジャズを基調に、フォーク、カントリー、アイリッシュ・テイストなども散りばめられたハイブリッドなサウンドと独特の作曲センスなどが日本でも高く評価され、新世代ジャズのディスクガイド『Jazz The New Chapter』誌にてロバート・グラスパー『Black Radio』級の重要作と紹介された。
ベッカ・スティーヴンスはこれまでに、自身のバンドでの活動以外でも、様々なプロジェクトに参加している。エスペランサの『Radio Music Society』(2012)や、ホセ・ジェイムスの『While You Were Go Sleeping』(2014)、さらに、ジャズピアニストのビリー・チャイルズが主導し製作された、ローラ・ニーロへのトリビュート・アルバム『Map to the Treasure: Reimagining Laura Nyro』(2014)など、ジャズ界に留まらず、その活動は多岐にわたる。
さて、初の本人単独名義の作品として発表された本作は、エイミー・ワインハウスやグレゴリー・ポーターなどを手掛けたトロイ・ミラーと、現代最強のミクスチャーバンド、スナーキー・パピーのリーダー、マイケル・リーグが共同プロデュース。ゲスト参加のジェイコブ・コリアーは、新世代の天才マルチ・ミュージシャンとして話題だ。ジャズ/フォーク/カントリーなどの要素を織りまぜ、現代的なハイブリッドな感覚でそれらをコンポージングする彼女の音楽に、彼らが加わることによって奥深さとオルタナ感が増大し、よりスケール・アップした印象。こだわり抜かれた音色と重厚なサウンドが、透明感のある美しい歌声をより際立たせている。