ロバート・グラスパーの活躍に象徴されるように、新たな歴史を刻むスターを輩出しながら、現代のジャズは大きな盛り上がりを見せている。それはここ日本でも同様。その影響力はポップ・シーン全体に拡散しており、ジャズのスキルを習得した新世代のプレイヤーたちが、既存の概念に囚われない〈新しい何か〉を日々模索していることは、Mikikiでも再三にわたってレポートしてきたとおりだ。

このようにムーヴメントが活気づくなか、画期的なライヴ・イヴェントの開催がこのたび決定! 〈CANALIZE★INVISIBLE PARTY and Mikiki presents TOKYO LAB 2017S/S 〜beyond JAZZ, beyond NEXT!!〉と題して、6月21日(水)に東京・渋谷CLUB QUATTROで行われる。

デヴィッド・ボウイ『★』への参加で一躍脚光を浴びたサックス奏者、ダニー・マッキャスリンは昨年にリーダー作『Beyond Now』を発表しているが、このイヴェントのキーワードは〈beyond JAZZ, beyond NEXT!!〉。〈今〉だけではなく、〈未来=NEXT〉をも軽々と超えていく――2020年にオリンピック開催を控える東京を発信地に、ジャンルや常識を超えて、実験を繰り返しながら斬新な価値観を探し続けようという開催意図が、そこには込められている。

そんな〈TOKYO LAB〉は2部構成で開催される。まずパート1の〈beyond JAZZ〉では、日本を代表するトランペッターの類家心平、若手随一のジャズ・ギタリストである井上銘、RM jazz legacyのリーダーとしても活躍しているベーシストの守家巧、そしてジャズ新世代の旗手を務めるドラマーの石若駿が、それぞれ⾃⾝のグループを率いて出演。日本の新しいジャズ・シーンを代表する4組のパフォーマンスを、ライヴハウスでまとめて堪能できるという、なんとも贅沢な機会となりそうだ。

そしてパート2の〈beyond NEXT〉では、昨年の最新作『SUPERFINE』で先鋭的なアップデートを遂げた冨田ラボ(冨田恵一)のもとに実力派ミュージシャンが集い、このイヴェントのために書き下ろしたオリジナル曲が披露されるという。その演奏陣がこれまた豪華で、類家心平と井上銘、石若駿に加えて、松下マサナオ(ドラムス/Yasei Collective)、角田隆太(ベース/ものんくる)、江﨑文武(キーボード/WONK)という、スーパーバンドと呼ぶに相応しい顔ぶれが集結する。

さらに、〈エンターテイメントな実験フェス〉を標榜する〈TOKYO LAB〉では、クリエイティヴ・ユニットのCANALIZEによって⾳楽~ファッション~⾷~アートがシームレスに展開されるほか、われわれMikikiが共催として参加。6月の開催までイヴェントの見どころを随時お伝えしていくので、お見逃しなく!

 


CANALIZE★INVISIBLE PARTY and Mikiki presents
TOKYO LAB 2017S/S〜beyond JAZZ, beyond NEXT!!

2017年6月21日(水)
会場:東京・渋谷CLUB QUATTRO
開場/開演:18:00/19:00
料⾦:前売り/4,500円 当⽇/5,000円
共催 : CANALIZE★INVISIBLEPARTY、Mikiki
出演:
〈beyond NEXT〉
T.O.C BAND:冨田恵一(冨田ラボ)、石若駿、松下マサナオ(Yasei Collective)、角田隆太(ものんくる)、類家心平、井上銘、江﨑文武(WONK) and more
〈beyond JAZZ〉
RS5pb:類家心平(トランペット)、田中"TAK"拓也(ギター)、鉄井孝司(ベース)、吉岡大輔(ドラムス)、中嶋錠二(ピアノ)
MAY INOUE STEREO CHAMP:井上銘(ギター)、類家心平(トランペット)、渡辺ショータ(キーボード)、山本連(ベース)、石若駿(ドラムス)
Takumi Moriya Les Six:守家巧(ベース)、加納奈実(サックス)、坪口昌恭(キーボード)、西田修大(ギター)、横山和明(ドラムス)、オマール・ゲンデファル(パーカッション)
Clean Up Trio:石若駿(ドラムス)、井上銘(ギター)、須川崇志(ベース)、ニラン・ダシカ(トランペット)
DJ:大塚広子
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