マイク・パラディナス夫妻の紡ぐ2作目は、前作同様にフリートウッド・マックの影響を甘酸っぱいインディー・シンセ・ポップへ昇華した一枚に。大半でヴォーカルを取るヴェズレーの甘美なファルセットが“Lumber”ではロウ・オン・アイスな極悪ダブとのコントラストを見せていて最高の箸休めに。21世紀のレアグルーヴ・アーカイヴとしていつ接続されても平気な普遍性があり、往年のキツネ好きもぜひ耳にしてほしい。