日本のオペラ界で今注目、清楚な可憐さと力強さを合わせ持った期待のソプラノのデビュー盤です。カッチーニ、グノー、シューベルトの《アヴェ・マリア》、ロマンティックな古典の名曲、中田義直《霧と話した》、そして《メモリー》等のミュージカル・ナンバーもあり、バラエティに富んだプログラム。ラストはドヴォルザーク「ルサルカ」の名アリア《月に寄せる歌》でしっかりと締めています。《ダニーボーイ》のような何気ない曲できかせる柔らかく優しい表現も素敵です。様々なエピソードが入った歌の表現そのままに魅力的な文章のご自身による曲目解説も読み応えあり。