ツアーで培われた空気感
――はい。で、ツアー・ファイナルで8月に予定されていた、その赤坂BLITZのワンマンは、直前にペリさんが急病で入院して10月6日まで延期になりました。
プー「最初はまさか延期にするとは思ってなくて。6人でやるもんだって思ってたら、渡辺さんから〈延期したほうがいいと思う〉って。〈メンバーの意見も重要だから〉って話し合って決めたんですけど。だから、変わったんだなって思いました、いろいろ。昔だったらね?」
サキ「絶対やってるね。プー・ルイのいないワンマンもあったもんね?」
プー「うん。解散発表の時も(テン)テンコがいなかったり。でも、大事なライヴだからこそ延期にするっていう決断ができるようになったのは、一つステップを上がったんだと思います。前のBiSは〈止まったら負け〉みたいなところがあったので」
――6人なりの何かをやってやろう、って。
プー「そう、〈それがいい〉って人ももちろんいると思うし、解散をめざしてるなら、それでいいのかもしれないけど、いまはそうじゃない。それに、さんざん〈いまのBiSを観てほしい〉って言っておいて、ペリ抜きでファイナルをやるのは、自分たちの言葉にも嘘をつくことになるから」
――どう思いましたか、ペリさんは。
ペリ「延期って聞いてビックリして。しかも私の誕生日の次の日になって……」
プー「たまたまな!」
ペリ「シングルのリリースも4日になって」
キカ「関係ねえわ(笑)」
プー「どんだけ優遇されてんだ(笑)!」
ペリ「ふ~ん。でも、7人でやるっていうみんなの言葉とかを聞いて、自信が持てました。私はここにいていいんだっていうか、一生これ忘れちゃいけないな、って」
――逆に、いない間に感じたペリさんのありがたみってありますか?
ゴジ「ありがたみ(笑)」
プー「いない間っていうよりは、帰ってきた時の〈コレだ〉感がありましたね」
サキ「うん、それだね」
プー「〈これだな〉〈7人だな〉みたいな」
――良かったですね(笑)。
ペリ「はい! いいこと聞いた~(笑)」
――そういう状態の良さって、ツアーを経て深まってきたものでもありますよね。
プー「ツアー中は、くだらないことも、ライヴについても、メンバー同士でいっぱいしゃべったので、それもいまの空気感にけっこう繋がってるのかな」
キカ「パンとももはツアーでホントに変わったよね。急成長したし」
プー「パンなんかお披露目まではだいぶ大人しくて全然しゃべんなかったのに、マジでうるさいですからね、いま」
パン「そんなことはないです」
プー「普通にもう〈うるさい〉って言うぐらいうるさいです、楽屋とか」
キカ「だから、ある意味ムードメイカー。明るくしてくれて」
――何かクソガキ感が出てきましたよね。
一同「(笑)」
パン「え? 最近は大人をめざしてるんですよ、私は」
キカ「自分で言ってる時点で無理だね」
ペリ「私と2人クソガキが揃っちゃって、どっちかいないと調子が出ない。だよね?」
パン「それは痛感した、ホントに」
プー「2人揃って一人前か(笑)」
――あと、その間にサキさんとアヤ(・エイトプリンス)さんのレンタル移籍が無期限延長になりました。
ゴジ「発表の時に初めて知って。〈あ、そうなんだ〉って」
プー「アヤもあの場で初めて聞いたって」
サキ「無期限って知ったのは私もその時で」
――流れ的にいま戻るのは違うなって?
プー「そうですね。一回こういう流れが切れちゃったので、また締め直していかないとなっていう感じです、いま」