機材の盗難という憂き目に会いながらも完成させた、ノサッジ・シングの2年ぶり4作目。かすかな叙情感をアブストラクトに包んだサウンドで、以前の尖った感じは薄まり、深みを増したよう。なかでも名家からズリ・マーリー(ジギーの愛娘)を迎えた“Way We Were”が静かに染み入る印象的な出来映え。新局面に向かってますね。他にスティーヴ・スペイセックや旧知のカズ・マキノ(ブロンド・レッドヘッド)が参加。