フランスのシンガー・ソングライター、ヴィアネの日本デビューアルバム。フランスでは3週間で10万枚を売り上げた本作のあと、2016年にリリースしたセカンドアルバムも大ヒットしている。ときに弱弱しくも聴こえる歌声がどんどん頼もしくなっていくさまが、そのまま彼の中の自信のよう。ラヴソングが多くてどの曲も実体験をうたっているそうだが、この飾り気のなさが声にもギターにもあふれている。反面、音楽の中には策略家な一面も見え隠れして、そこもリアル。日本の歌謡曲にも通じるようなどこか懐かしい感じは、幼いころから家にあって聴いていたというシャンソンのレコードの記憶の名残だろうか。
ヴィアネ 『君へのラヴソング』 歌謡曲にも通じるどこか懐かしいラヴソング、仏でヒット飛ばすSSWの日本デビュー盤
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