今月のZOKKONディスク1・2・3・4・5・6!

遠藤舞 最終回 binyl(2017)

アイドリング!!!の元リーダーにして、惜しまれつつ引退となったマルチな才女の、最初で最後のソロ・アルバム。津野米咲による名曲“MUJINA”を筆頭に、自身がピアノを弾いて歌うスタイルに則って、本人が演奏や曲作りにも関わっていますが、そうでなくても雰囲気のある歌がめちゃくちゃ素晴らしいのです。本人の作曲/演奏によるインストもいい。

 

渡辺麻友 Best Regards! ソニー(2017)

AKB48卒業を受け、これまでの歌手活動がファーストにしてベストなアルバムに集大成。ソロ・デビュー曲“シンクロときめき”や八王子P編曲のテクノ・ポップ“ヒカルものたち”などの全シングル、渡り廊下走り隊やAKBでのソロ曲、主演ドラマ主題歌だった最新曲までを網羅しています!

 

大阪☆春夏秋冬 SPARK! binyl(2017)

年頭の“New Me”で強烈なインパクトを残し、10月には“Travelin' Travelin'”で満を持してメジャー移籍……ってところから2か月で早くもニュー・シングルが到着です。弾力のあるアグレッシヴなループに自由度の高い歌唱で切り込むカッコ良い出来で、変化へ挑む攻めの姿勢もろとも評価したい!

 

VARIOUS ARTISTS プッチベスト18 zetima(2017)

ハロー!プロジェクト恒例のコンピながら、動きのあった2017年のまとめ盤だけに過渡期ならではの味わいがあれこれ。℃-uteや嗣永桃子のメモリアルなつんく曲から、ハロプロ研修生北海道、かみいしなか かな、演劇女子部にまで至る各グループの並んだお得さは前提として、工藤&佐藤などシャッフル編成で配信された5曲の初CD収録が最大の目玉でしょう!

 

虹のコンキスタドール レインボウフェノメノン キング(2018)

新年からのディアステージ入りも発表されてさらなる現象の拡大をめざす虹コンの、メジャーでは初のアルバム。2017年のヒット群をはじめ、初の〈青組〉単独曲となる“真夜中のテレフォン”、ベボガ!(虹コン黄組)も合流した〈虹組〉の“恋のプレリュード”まで、ギッシリ身の詰まった一枚です!

 

・・・・・・・・・ 『 』 TRASH-UP!(2018)

グループ名の読み方もメンバー個々の名前も不定の奇妙な存在感、1曲72分入りの『CD』や0曲入りCD、両B面レコードなどのアヴァンな試みもあって、2016年の結成時より注目されてきたグループがアルバムを完成。『CD』のパーツにもなっていた既発曲を中心に、シューゲイズやローファイを基調にした音作りが裏切らない10曲入りです。とにかく聴いて!