パット・メセニーとの関係は言わずもがな。2014年に手掛けた映画『バードマン』のサウンドトラックでさらに活躍の幅を広げたと思えば、昨年発表されたソロ作『Bad Hombre』ではかなり実験的なサウンドを披露。もはやイチドラマーにはおさまりきらず、音楽家として類稀なるセンスで暴れまわるアントニオ・サンチェスが、ドイツの名門WDRビッグバンドと共演。コンダクターのヴィンス・メンドーサの見事なビッグバンド・アレンジと一糸乱れぬ演奏の迫力、そしてそれに埋もれない、むしろ鼓舞するようなサンチェスのドラミング。圧巻の表現力で、ドラムだけ聴いていても全く飽きません!