エンリコ・ピエラヌンツィ待望の新作は、スコット・コリーにアントニオ・サンチェスから成るニュートリオの二作目! 「独自の美意識と潜在的狂気のマッシュアップ」というエンリコの核を的確かつ完璧に体現するこのトリオですが、本作ではその音楽性がさらに円熟味を見せています。エンリコの鋭いフレーズに臆することなく、リズム隊も即座に切り込む…といった、現在において最もエッジであると断言できるインタープレイが全編にて展開、「反応」こそジャズの醍醐味と確信する方にこそオススメしたい作品ですが、これに「物語たち」というタイトルを付けるエンリコもまたすごいですね。