開国と共に自分の時代の終焉を悟った侍のジャケが目を引くこの新作は、〈忘れられた歴史と混沌とした現代〉をテーマに作られた。2014年の前作では電子音を纏って〈未来派宣言〉していたが、今回はブルース・スプリングスティーンのような突き抜けたロック・チューン“International Blue”ほか、大合唱を煽るヴォーカル・オリエンテッドな内容だ。シンプルに心を射抜いてくる──こういうマニックスが聴きたかった!