音を生業とする本サイトですが、たまには脱線もよかろう…ということで、今日は音楽ではなくアートをご紹介したく。

ご存じですか? 巷をジワジワと騒がせている画伯がいることを。その大胆かつ力強い筆致で、ミュージシャン、文化人、著名人などの肖像を描き続けている天才。その絵は、だれかの模倣なんてものではなく、オリジナリティーの固まり。そして描き手として、対象者(描く相手)を気持ち良くしてあげよう(綺麗に描いてあげようとかハンサムにしようとか)なんていう配慮はきっと皆無(笑)。故に対象の姿かたち、表情がリアルで、その人柄がそのまま浮かび上がってくるように感じがする。言い方はヘンかもしれません、絵と実物の距離が近くて、ちょっと息苦しいぐらい。

能書きはともかく、まずはその絵を見てもらいましょう。

 

 

誰の肖像画かはあえて申しませんが、見れば一目瞭然のクオリティーですよ。
白と黒で構成された絵を見ていると、モノクロ写真の焼き込んだような迫力がありますね。

遅くなりましたが、作者のご紹介をさせていただきます。その名はモンドくん(門土というご本名)。しかも、その天才画伯はなんと10歳。ご本人を写真で拝顔するに、屈託のない笑顔が素敵な普通のコドモ。兄弟でじゃれる様子などは、本当にうちの近所にもいそうな子供なんですよね。だけど、ひとたびペンを持てば、素晴らしい作品を書き上げる画伯に変身する。彼は年齢が低いから話題になっている、なんて薄っぺらい話ではなく、やはりその作品には人を引き付けるチカラがあるからこそ。実際、画伯の絵は現在毎回雑誌の表紙を飾っていたりするのだけど、もうその絵があるだけで、雑誌自体の魅力が数段アップしているような感じ。個人的には、ぴあビックコミックに匹敵するね(笑)。

以前、肖像画を描いてもらったことのあるP出版担当のKさん曰く、「彼に見つめられると、自分が〈静物〉になったような気がした」と。作品に取り掛かる前までは10歳なりの行動、会話があって非常に子供らしいそうだが、一旦絵を描き始めると物凄い集中力を発揮し、話しかけても応じない。そのつぶらな瞳がただ静かに自分をトレースしていくだけ。その様を見て自分という人間が物体になったような錯覚を覚えるたようだ。

 

 

しかも驚いたことに、画伯はとても手が速い。聞いた話だと1枚の絵を仕上げるに10~20分程度らしい。ブログに掲載されていた描画中の写真を見ると、顔の中心部から書いていくようで、パーツをひとつひとつ丁寧に仕上げながら全体に広げていくようだ。この辺の肖像画のセオリーからは大きく外れているが、そんなことは全く関係ない。そこが魅力であり、オリジナルなんだよなぁ。現在も1日1枚の肖像画を描き続け、自身のブログに掲載し続けています。のびのび自由に絵を描かせている親御さんも素敵ね。お父様はミュージシャンだそう。やっぱりそういう感性を持っているだろうなぁ。

 

 

そんな画伯の画集が7月中旬に発売されます! その名もズバリ「モンドくん」。約1年間をかけ、こつこつと書き溜めた200人分もの人物画が1冊にまとまった256P! PARCO出版から発売になりますので、気になる方は是非チェックしてみてください!

多分、出版記念か、もしくは何かのイベントの機会もこれからあろうかと思いますので、ぜひ私も生でそれらの作品を鑑賞して、またご本人にも会ってみたいですね。その日をホント楽しみにしてますよ!! これからの活躍に目が離せないっすね。