GEZANがニュー・アルバム『Silence Will Speak』のリリースを発表。次いで収録楽曲“NO GOD”のミュージック・ビデオを公開した。
先日、開催されたNOT WONKとのツーマン・ライヴでも披露されていた同曲では、不穏さ醸すドラムと地を這うようなベースを、多様なギターワークが黒く染め上げ、マヒトゥ・ザ・ピーポーはデス声と不敵なラップで応酬。激ヘヴィーなハードコアでありつつ、一筋縄ではいかないさまざまな要素を持っており、ドゥーム・メタルとポスト・ダブステップとホラーコアのキメラのごとき異形の獰猛さを備えている。
なお、この曲を含めて『Silence Will Speak』の録音は、今年の春に開催したUSツアー中に行われた。レコーディングはスティーヴ・アルビニ、マスタリングはボブ・ウェストンとシェラック・コンビが行い、一切の情緒を排除したかのようなメタリックな音は、まさにアルビニ×ウェストン仕事と言えよう。
『Silence Will Speak』は、バンドの主宰しているレーベル〈十三月〉※から、9月26日(水)にアナログ盤で先行リリース。1週間後の10月3日(水)にはCDで店頭に並ぶ。
※十三月の甲虫より、本作のリリースを機に変名
また、GEZANは7月25日(水)にはSIMI LABのOMSBらが立ち上げたレーベル〈GHPD〉との両A面スプリット7インチ『BODY ODD』の発表を控えている。加えて、昨年に大阪で開かれ、すでに伝説となっている〈十三月〉主催の入場無料フェスティヴァル〈全感覚祭〉が、今年も同地で10月20日(土)、21日(日)に開催決定。レーベルのTwitterでは、随時出演者を発表しており、現在はGEZAN、THE GUAYS、鎮座DOPENESS、LOSTAGE、行松陽介、池間由布子、killie、imai、山本精一&くいだおれ、空間現代、NOT WONK、ゑでぃまぁこんの12組がアナウンスされている。Tweetにはマヒトゥによる各出演者の紹介コメントも掲載しており(今後も全組に寄せるそう)、いずれも彼ならではの詩情に溢れたものになっているので、こちらもチェックだ。