Riddim Saunterの古川太一と佐藤寛によるユニットの2作目。47都道府県をツアーして回った体験を元に作られた13曲が、まるで旅の記録のようにピアノ、ギター、ハーモニーを含んだヴォーカルを通じて丹念に描かれている。込み入ったアレンジはなく、歌とちょっとした伴奏だけの素描のような作品だが、それだけにバート・バカラックのように穏やかでフックの効いた、深みのあるメロディーが際立っている。