こんなに面白く感動的な《展覧会の絵》が今までにあったでしょうか…! 「当時の楽器と奏法」によって驚きと発見に満ちた演奏を提供し続ける指揮者インマゼールが、再びラヴェルでやってくれました。(前作→ZZT060901)ラヴェルの魔法のようなオーケストレーションは、時代楽器でこそ映えるのです。冒頭の鄙びたトランペットの音色とその特徴あるアーティキュレーションを聴くだけで、このアルバムの持つ価値にお気付きいただけることでしょう。ガラスのようにシャープで透明感のある弦の音色、目の覚めるような打楽器の一撃。全ての楽器が眩い輝きを放つ終曲《キエフの大門》での感動を是非。

【参考動画】インマゼール指揮、アニマ・エテルナの演奏によるラヴェル作曲“Bolero”